情報処理端末には、「パソコン」のほか、「モバイル」(「タブレット」や「スマートフォン」)といった種類があります。ビジネスでモバイル端末を導入する事例では、金融機関がローン、投資、保険などの各種シミュレーション提案時に活用、また、メーカーが膨大な製品カタログを納め商談時に活用するなど営業社員の情報支援ツールとして導入している他ペーパレス化によるコスト削減やノートパソコンに比べ起動が早く、外出先でのスケジュール確認・メール送受信・Web閲覧など迅速に行い業務効率を高める目的で導入されています。
タブレット端末を活用した「フライト・プランシステム」
航空機を運航する際には、「飛行計画(フライトプラン)」を作成し、航空局に提出する必要があります。「飛行計画」の更なる適正化により、高品質・高精度なフライトを実現するため、
・場所を問わず、飛行計画に必要な最新情報が取得可能となる環境の構築
・パイロットが短時間で最新情報を正確に判断可能となる環境の構築
が課題となっていました。
ANAグループ様は、上記課題を解決するツールとして、全パイロットへのタブレット端末導入を決定されました。当社は、ANAシステムズ株式会社様の下、この『運航乗務員向けのタブレット端末導入プロジェクト』へ参入しました。
本プロジェクトは平成24年に稼働しており、現在ではタブレット端末を活用し、パイロットが出発前に実施する「飛行計画の承認」を事務所に戻ることなく、コックピットで以下の修正・承認を短時間で行うことが可能となりました。
・最新の天候確認
・搭載貨物重量の確認
・天候急変等に対応すべく搭載燃料の修正
・最適な飛行ルート及び高度の変更
当社は、このような開発支援により、燃料適正化による燃料削減効果(年間ドラム缶28万本分)及びお客様の『エコで快適なフライト』という経営戦略実現に大きく役立っています。