クラウドとは、ネットワークを介して提供されるITサービスのことであります。また、インターネット経由でソフトウェアパッケージを提供するSaaS、インターネット経由でアプリケーション実行用のプラットフォームを提供するPaaS、インターネット経由でハードウェアやインフラを提供するIaaSの3種類に分類されます。
当社は、大手ベンダー様との協業やクラウドの要素技術を研究することでビジネスへの展開を図ります。
また、当社は2018年1月18日付で AWS セレクトティア サービスパートナー(旧称APNセレクトコンサルティングパートナー) に認定されました。
住信SBIネット銀行株式会社 様向け AWS活用開発案件
地銀向けに開放しているローン審査API(アプリケーションプログラミングインターフェース)に、課金情報を照会可能とする画面機能を実現しました。
既に開放している機能もサーバーレスを採用しており、本機能もサーバーレスでの実現にチャレンジしました。画面機能をコンテナ化し、Amazon ECSを使用したサーバーレス構成を採用することでコスト抑制および開発期間短縮を実現しました。
画面機能には高速開発パッケージ「Wagby」を採用しました。
企業概要
住信SBI ネット銀行株式会社様は、三井住友信託銀行とSBIホールディングスを出資会社とするインターネット専業の銀行です。
最先端のITを駆使したイノベーションによって金融サービスを変革し、社会をより快適で便利なものに変えていく企業様で、インターネット専業銀行における預金総残高はNo.1となります。
弊社は2016年からITベンダーとしてご支援させていただいております。
お客様の課題
・開発/運用コストの抑制
・短期間での開発
・既存のAWS基盤上でのシステム稼働
システム化の課題・チャレンジポイント
【Amazon ECS活用にチャレンジ】
システムをサーバーレス構成とすべく、当社として未経験のAmazon ECSを使用したシステム構成にチャレンジしました。
【高速開発パッケージ「Wagby」の活用】
画面機能に高速開発ツール「Wagby」を採用。
Amazon ECS上で期待した動作となるか、アプリケーションをコンテナ化してPoC検証を実施しました。
【コンテナ起動時のリソース確保】
Amazon ECSコンテナの起動時に、Wagbyで大量のリソースを必要とすることが判明。リソース確保の対策が必要となりました。
AWSを選んだ理由
スピード感を持った案件対応が必要であり、また、お客様が全社的にAWS上で開発基盤を実現済みであることからAWSを利用しました。
活用したAWSソリューション
AWSのサービスを活用したサーバーレス構成でシステムを実現することにより、課題を解決しました。
・Amazon ECS
・Amazon ECR
・AWS CodePipeline
・AWS CodeCommit
課題解決にあたり、システムの安定稼働に耐えうるリソースの確保が可能なこと、パフォーマンスに影響のない範囲でのコンテナサイズの調整が可能な点などを初期検討段階で検証しました。
導入効果
・Amazon ECSを活用したシステム構成の実現により、Amazon EC2を用いた場合と比較してランニングコストを低減しました。
・Amazon ECSのオートスケール機能を利用することにより、使用状況に応じた最適なタスク数に自動で調整が可能となりました。
キャパシティープランの立案・運用に関わるコスト低減と、開発期間短縮を実現しました。
お客様の声:株式会社ハイマックスを選ぶ理由
既存システムの担当ベンダーであったこと、および、AWSを活用したシステム開発にいち早く着手したベンダーであり、ノウハウが蓄積されていました。
今後の展開
本事例のシステムはAmazon EC2を用いた構成でも構築は可能であったが、Amazon ECSを活用したサー バーレス構成としたことによりランニングコストの低減に成功しました。
今後のシステム開発ではAWSを活用したシステム構成が増加することが見込まれます。今後の開発においても本案件のノウハウを活かしたコスト抑制を実現していきます。
連絡先 | 株式会社ハイマックス 営業本部 |
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住所 | 〒220-6221 神奈川県横浜市西区みなとみらい2-3-5 クイーンズタワーC棟21F |
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